ベトナム支援
1)ベトナムにおける障がい者の自立のための職業訓練事業支援の取り組み
ベトナム政府の発表によると障害者が約600万人(内300万人は枯葉剤被害による障害者と推定されている)いるが、職業訓練を受けた者は数%とみられ、それも原因の一つとして障害者の未就労者は3割近く居り、本人はもとよりその家族も貧困にあえいでいる。
2)オレンジ村(枯葉剤被害者対象総合施設)建設支援
水耕栽培による無農薬野菜の栽培・販売を行うための作業所・パイプハウスの建設支援を行う。施設・設備の資金と障害青年を半年単位で研修する場合の手当を確保することも必要である。
モンゴル支援
1)モンゴルにおける国民病としての肝臓病に対する支援について
モンゴルにおいては、国民の25-30%が肝臓病を患っている。しかも国民の約17%がC型肝炎に感染しており、肝臓病は文字通り国民病となっている。
主たる原因は、日本と同様に1960年代中頃まで予防接種などで注射針が使い回しされていたことである。合わせて公衆衛生状態が悪いことが感染率を高めたのではないかと推察されている。
主たる原因は、日本と同様に1960年代中頃まで予防接種などで注射針が使い回しされていたことである。合わせて公衆衛生状態が悪いことが感染率を高めたのではないかと推察されている。
2)乾燥防止と製薬事業とを結びつけた漢方薬草栽培事業
モンゴルでは様々な要因が重なって乾燥化が進み砂漠化広がり、遊牧の困難化の大きな要因の一つとなっている。食べられなくなった牧民がウランバートル市へ流れ込み、50万人を越える膨大なスラム街を形成している。モンゴルにおける乾燥化・砂漠化の進行は、放置しておくと中国の黄砂の日本飛来に追加されるものとなり、日本の環境問題にとっても重大化する危険がある。
3)モンゴル医科大学との「ゲル地区の衛生・貧困・防災」研究
ゲル地区に迫る土砂崩壊の危険。2015年2016年2017年の3ヶ年間の研究をおこなうことになった。モンゴル側の提携研究組織の中心はモンゴル医科大学。2015年度は8月、理事長の鈴木元、研究代表の北川慶子を他5名の研究者が現地調査、2016年2月に北川慶子教授がモンゴル医科大学との研究交流に訪れた。