活動実績
国際環境整備機構理事長鈴木元の主な国際協力事業の実績
2013年
1)植林支援
日本の四倍の面積のあるモンゴルでは乾燥化・砂漠化が進行しており、中国からの黄砂だけではなく、モンゴルからも砂が飛んでくるようになる危険があります。それで私たちの組織としてモンゴル最大の植林組織・エバー―グリーと提携し植林支援のために日本で集めた寄付金を届けて支援しています。
2)肝臓病克服支援
モンゴルでは肝臓病が国民病となっています。原因は日本と同じで予防接種際に注射器を使いまわししたことです、現在では行われていませんが20年ほどの潜伏期間があり今では3割近い人が感染し国民病となっています。
この肝臓病の検査・治療で最先端を行っているハッピーベリタス診療所に毎年寄付を行いその設備の改善に協力してきました。
3)注射針処分器の贈呈
医療従事者への感染防止のために、関連企業からもらい受けた注射針処分器を、国立病院ならびに市立病院に、それぞれ300万円ならびに800万円分を寄贈し、衛生省大臣から勲章、ウランバートル市長から感謝状を授与さました。
4)モンゴル・ウランバートルのスラム街の衛生問題解決のために
アマラ衛生省副大臣の来日調査に協力し、東大医学部、京都府立医大、京都府などの幹部と懇談(費用はモンゴル側が負担した)。
5)ウランバートル市とモンゴル政府に協力し、スラム街の衛生問題解決のために
シンポジウムを開催し、現地マスコミで大きく報道され問題解決の世論づくりに貢献する。
2014年
スラム街の調査で科研費が採択される
上記のシンポジウムのためを含めて、この間4回、ウランバートル市の郊外に広がるスラム街(ゲル地区)を調査してきた。そしてさらに本格的に調査し提言をまとめるために、理事の北川慶子佐賀大名誉教授を代表者とする文部科学省への科研費申請(ウランバートルの衛生と健康、災害防止)が基盤研究Bに採択される(15年16年17年の3年間)。
ウランバートルへの調査
上記科研費による研究のために7名がウランバートルへの調査に行き、モンゴル医科大学と提携して調査・研究することになった。
2015年
新鮮で安全な野菜づくりのための調査と支援活動
遊牧民は肉を食べる際、肉食動物と同じくまず内臓から食べている。またミルクにお茶の葉をたっぷり入れてビタミンを確保していた。そのために野菜を食べる必要がなかった。しかし近年、遊牧生活を止め都市生活をするものが急増している。これらの移住者は食生活において通常の肉を食べ、ほとんど内臓を食べることは無くなっている。そのために野菜を食べることが必要不可欠となっている。野菜作りの伝統がなかったために現在野菜の85%が中国から輸入されている。とりわけ厳冬期の冬はほぼ100%輸入野菜に頼っている。
そこでモンゴルで新鮮で安全な野菜を冬季においても確保できるように、モンゴルの首相補佐官(農業担当)と農業組織の代表を長野県に案内し、研修生受け入れの協議を行う。写真⑦はモンゴルの代表団が長野県の南牧村を訪ねた時のもの。
今年2016年5月に札幌で第2回日本・モンゴル農業交流会が開催されるので、この前後に長野県や北海道での農業研修生の受け入れ具体化を図る予定。
モンゴルで野菜作りを行う農民を育てるためにモンゴル人を研修生として受け入れてくれるところを探しています。引き受けていいただける団体・個人の方のご連絡をお待ちしています。