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乾燥化防止とかかわつた漢方薬の原料となる草の栽培についての報道

(2012年11月14日23時50分 読売新聞)

モンゴルの甘草自生地(2011年撮影)=安福教授提供→添付

 試験栽培で緑の芽が出た甘草(6月撮影)=安福教授提供→添付

 薬用植物の甘草かんぞうで砂漠化を食い止める研究を進めている九州大大学院工学研究院の安福規之教授(54)(地盤学)らのグループが、

モンゴルの乾燥地帯で試験栽培に成功した。

 甘草の根と水分を加えた土を、自然分解する袋(直径約6センチ)に入れて地中に埋めることで、生育に必要な水分を確保した。

漢方薬にも使える植物の栽培と砂漠の緑地化を同時に実現する一石二鳥の手法として期待されている。

 安福教授によると、甘草はモンゴルや中国の乾燥地帯に自生し、乾燥には強い。しかし干ばつが続いたり、放牧された牛に食い荒らされたりして自生地は減少。

モンゴルでの収穫可能量は1985年に推定6900トン程度とされたが、2006年には1000トン程度にまで落ち込んだとの研究報告もある。

薬用植物の増殖技術開発 日本製紙   2012.11.21 17:30

 日本製紙は21日、漢方薬や医薬品の原料となる薬用植物の増殖技術を開発したと発表した。薬用植物の多くは切った枝から根を生やす「挿し木」による増殖が難しいとされてきたが、独自のバイオ技術を用いて増殖に成功。国内外で漢方を含めた東洋医学への関心が高まる中、価格高騰などが懸念される薬用植物の国内栽培普及につながる技術として注目を集めそうだ。独自に開発した培養時に高濃度の二酸化炭素と水と光を用い、植物自身が持つ光合成能力を引き出すバイオ技術を応用することで、トゲナシノイバラやセンブリなど12種の薬用植物の発根を確認したという。日本製紙は「増殖技術の確立により、薬用成分を多く含む優良個体を選んで効率的に生産することができるようになる」としており、今後の事業化などを検討する。

日本国内で使用される薬用植物の80%以上は中国からの輸入に依存している。健康志向や東洋医学への関心の高まりから、

日本や欧米で薬用植物の需要が増える一方、資源枯渇を懸念する中国による一部の薬用植物の輸出規制などを受け価格が高騰。国内栽培などを通じた薬用植物の安定調達が課題となっている。